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2025/3/28
【黒川光晴|株式会社虎屋 代表取締役社長】

文化継承や創造に関わる方々をお招きして、お話を伺う特別企画「語らひ人」。
第10回目は、室町時代後期から現在まで続く和菓子の老舗、株式会社虎屋の18代 黒川光晴 代表取締役社長がゲストです。理事長の近衞とは学校の先輩と後輩の間柄で、弊法人の理事も務めていただいています。

左:黒川光晴 右:近衞忠大
今回お話をうかがった場所は「荻外荘」。近衞文麿(1891-1945)が亡くなるまで別邸として住んでいた終の棲家です。もとは大正天皇の侍医頭・入澤達吉の別邸として1927年(昭和2年)に建てられました。荻外荘の設計は築地本願寺などで知られる建築家・伊東忠太です。
文磨は富士山まで一望できるこの場所にほれ込み、入澤を口説き落として移り住んだと言われています。首相だった1937年(昭和12年)から、ここで亡くなるまで過ごしました。数々の秘密会談が行われた場所でもあり昭和史の舞台でもあるのです。
現在は杉並区が荻外荘公園として管理、2024年12月に一般公開されました。その指定管理者は株式会社虎屋のグループ会社である株式会社虎玄(こげん)で、別棟のカフェ&ショップも2025年7月オープン予定です。
虎屋及び虎玄の代表である黒川さんと、理事長の近衞が、現在と過去の「荻外荘」について語り合いました。

*芝生広場から見た荻外荘
目次
1.荻外荘を歩く
2.中国における文化保全
3.文麿公の真意とは
4.荻外荘の思い出
5.とらやの海外進出とこれから
6.荻外荘の活用
7.文化財との向き合い方
荻外荘を歩く
